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絵画の基礎知識

絵画の基礎知識
絵画とは、カンバスなどに点、線、色彩を加え2次元的に表現する芸術のこと。本質的には、「絵画」には描く作家の個性、感性、技術が盛りこまれ、さらに歴史の背景も色濃く反映されます。また、言葉や記号を用いず表現することも「絵画」の定義のひとつとされます。ただし、上記の定義だけで「絵画」と判断するべきかどうかは難しいところです。
絵画の価値
絵画をはじめとする美術品に価値を見出す要素としては、その表現力はもちろんのこと作家の独創的なアイディアや圧倒的な創造力などが挙げられます。絵画は芸術であり、専門家でもお金に換算する事は、難しいものとなっております。

絵画は鑑賞する者がいて、初めてその価値が反映されるものでもあります。人によって、その価値は変わってくるでしょう。難しいことを考えず、その絵画を好きな人が、それぞれの価値観をもって購入すればいいのです。これは、すべての美術品に共通するところです。
  • 油彩画について
    油絵とは、その名の通り油絵の具を使ってカンバスや板、木綿などに描写する絵画技法です。油絵の具とは、顔料を植物性の乾性油によってペースト状に練り合わ せたもので、他の絵画技法に比べ濃度の調整がしやすく、光沢度も自在に調節できます。

    油絵の制作手順としては、1色、または2色でベースとなる地塗りを施し、下塗りに移ります。このように時間をかけて色を重ね塗りしていく方法と、最初から最後まで一気に仕上げていく方法があります。
  • 日本画について
    日本画と呼ばれるものは、墨をはじめ、朱(しゅ)や代赭(たいしゃ)など、岩石を粉末にした顔料である「岩絵の具」で描かれています。さらには、藍(あい)や茜(あかね)などの植物から抽出した色素を顔料とする絵の具も使われ、日本画独特の美しさを表現できます。

    画材屋さんに赴(おもむ)くと、日本画の画材はビンに入れ並べられていることが多く、一方の洋画の画材はチューブなどにパッケージされています。また、日本画は和紙、洋画はカンバスに描くのが一般的です。
  • 水彩画について
    水彩画は、アラビアゴム、グリセリンなどで練り合わせた水溶性の絵具を使う絵画技法です。非常に綺麗な発色をしますが、パレット上と紙上では違った混ざり方をします。紙では滲んでいくように色が出ます。水彩画には、「透明水彩」と白色顔料を混ぜた「不透明水彩」とがあります。通常、水彩画といえば「透明水彩」を指します。
版画について
  • 版画に魅力
    版画の魅力は油彩等の本絵と比べて安価なことです。作家が表現する素朴な味わいが非常に魅力的で、美術品の中でも人気が高いものです。
  • 版画におけるサインに関して
    オリジナルの版画作品には、作家のサインが入っています。しかし、すべてのサインが作家本人のものとは限らず、遺族や版元がサインするケースもあります。同じ絵なら、作家自身のサインが入っている作品の方が価値が高いのは言うまでもありません。
  • 版画の技法
    版画には、リトグラフやシルクスクリーンなど様々な表現技法が存在します。ここでは、代表的な技法を紹介します。

    • リトグラフ
      リトとはギリシャ語で石、グラフが版画の意を表します。つまり石版画のことです。今日では、石ではなく金属板を使用しているものが大半を占めます。
    • シルクスクリーン
      かつて版材に絹が使われたことから、このような名前がついた版画の技法。ポリエステルの布などにエアブラシなどで図柄を描き、アルミや木材で作られた枠にフィルムを張り付けます。そして、フィルムの上から適量のインクをヘラで伸ばしていきます。これによってインクの通る部分と通らない部分が区分されます。色と色の境界線がはっきりした鮮やかな作品が作りやすい技法といえるでしょう。
    • エッチング
      最も古い間接的凹版のこと。間接法を総称して「エッチング」と呼ぶこともあります。 使用する素材の必要部分にのみ防食処理を施し、腐食剤によって不要部分を除去して絵柄を強調させ版を仕上げる技法です。
    • ドライポイント
      銅版画の一種です。銅版にダイヤモンド針などで直接刻描する凹版技法。エッチング液を用いないことからこう呼ばれています。非常に直接的で簡易な技法ですが、その自由度から最も熟練を要する技法でもあります。彫られた線は、均一ではなく独特の「ささくれ」や「まくれ」があり、線の濃淡がはっきり浮き出ます。これが最大の特徴となっています
    • 木版画
      木版画は、木目版画と木口版画の2つに分けることができます。木目版画は歴史的に最も古く、浮世絵などにも用いられていました。木目が水平に出るように挽いた版が使われます。一方の、木口版画は、木を輪切りにして幹の中央部を使い、緻密な図柄に向いています。
  • エディションナンバーについて
    エディションという言葉は本来「版」を表しますが、版画の世界ではリミテッド・エディション(限定部数)という意味で使われ、全てに番号がついています。これをエディションナンバーと呼びます。

    なぜこのような番号をつけるのでしょうか?

    これは、版画の芸術的価値を守るためです。作家自身がオリジナル(原画)と比較して、自分の作品として認めた分だけ刷られます。エディションナンバーは正式な作品としての証明でもあります。
  • エディションナンバーの記載方法
    エディションナンバーは、「1/300」といった分数で表記されます。ただし、この数字によって価値が違ってくることはありません。つまり「1/300」でも「250/300」でも価値は同じなのです。
    ※作家によってローマ数字が使われる場合もあります。

    また、通常の部数に加えて「番外版画」と呼ばれるものがあり、「E.A、H.C、P.P、A.P」といったアルファベットが記され、総部数の1〜2割程度刷られます。

    なお、アルファベットには以下の意味があります。
    • E.D (総部数)
    • E.A (作家保存用)
    • A.P (作家保存用)
    • H.C (非売品)
    • P.P (刷元用)  など
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